こんにちは、れもんです。
みなさんは「失敗」について考えた時、どのようなことが思い浮かびますか?
「失敗することは恥だ」「失敗から学ぶことが大切だ」「失敗するのが怖い」などと
人によって様々な受け止め方があると思います。
私も「失敗から学ぶことが大切だ」と頭では理解しているつもりなのに、なかなか一歩踏み出すことができないことがあります。
今回は、そのような失敗に対する考え方を深めることができる本をご紹介したいと思います!
~このような人におすすめ~
- 失敗から学習する組織、学習できない組織の違いについて知りたい
- 失敗することに恐怖を感じ、一歩踏み出せずに悩んでいる
- なぜ失敗から学ぶことができないのか知りたい
大まかな内容
この書籍では、まず「失敗から学習する組織、学習できない組織」について、
航空業界と医療業界の違いを取り上げて説明されています。
その後、失敗から学ぶことの難しさを内的要因と外的要因の面から取り上げ、
失敗から学ぶために持っておくべきマインドセットについても話されています。
どのようなことが得られるか
まず、この書籍を読むことで得られるものについて簡単に紹介していきたいと思います。
以下の通りです。
- 「失敗から学習できる組織、学習できない組織の違い」についての知識
- 「失敗から学ぶことを妨げる要因」についての知識
- 失敗から学ぶために必要なマインドセット
本記事ではその中でも、個人的に最も印象に残った「失敗から学ぶことを妨げる要因」について触れていきたいと思います。
印象に残ったこと
この書籍では、失敗から学ぶことを妨げる要因として内的要因と外的要因に分けて色々な角度から説明されていました。
その中でも、内的要因の「認知的不協和」の話が特に印象に残りました。
認知的不協和についての説明は以下の通りです。
自分の信念と事実とが矛盾している状態、あるいはその矛盾によって生じる不快感やストレス状態を指す。
自分の判断は正しくて、簡単に騙されないと信じている。だからこそ、その信念に反する事実が出てきたときに、自尊心が脅かされ、おかしなことになってしまう。
「失敗の科学ー失敗から学習する組織、学習できない組織」p.103
上記のような自分の信念と事実が矛盾し、ストレス状態に陥った場合、
多くの人が自分の過ちを認めるのではなく、事実の解釈を変えてしまうのです。
それは、自分の非を認めるのが怖い、非を認めるより解釈を変えてしまう方が楽だからです。
その例として、
カルト信者が「大洪水が起きて、世界が滅びる」という予言を外した教祖に対して、
不信感を抱いたり、幻滅したりするのではなく、以前より熱心になった信者が現れた話
10年以上服役させられていた容疑者がDNA鑑定によって、冤罪だと判明したが、
警察側のミス・司法制度の欠陥を認めることなく、さらに容疑者が6年牢獄に入れられた話などが挙げられていました。
恐ろしい…
これらの話を聞き、私は認知的不協和の恐ろしさを実感しました。。
自分の非を認められない
皆さんにも、自分の非を認められなかった経験があるのではないでしょうか??
自分が悪いと思っていても、プライドからか、「自分は悪くない」「こんなに勉強したから間違っているわけない」などと。
正直、私にもそのような経験がありました。
中学生の時、模試で悪い判定が出て親に怒られた時に、自分の実力が無かったと素直に認めず、
「テストが難しかった。苦手分野が出た。」と反発的な態度を取ってしまっていました。
家ではあまりはかどっていませんでしたが、塾に通っていたので、勉強は人並みにしていると思い込んでいたのだと思います。
自分の非を認めるのは正直しんどいことだと思います。自分の欠点や弱さをさらけ出すことになりますからね。
しかし、自身の”成長”という観点においては、自分の非や失敗を認めることが必要になってきます。
失敗は「今の自分ができていないこと」「今の自分が足りていないところ」を指していますが、考え方を変えると、
「成長できるポイント」、
いわゆる「伸びしろ」になります。
ですので、失敗した場合、自分に非があった場合は、一度冷静に事実を受け止めて、前向きに捉えて進んでいきたいですね!!
終わりに
いかかでしたでしょうか?
今回は『失敗の科学』の中でも、個人的に最も印象に残った「認知的不協和」を取り上げてみました。
他にも、航空業界・医療業界、司法制度を中心に失敗に関するエピソードが多く取り上げられていました。
全体的に刺激的な内容が多く、自分は最後まで飽きずに読むことができました。
失敗することが怖い人、成長できる環境づくりに興味がある人にはぜひ読んでいただきたいです!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。