【書評】AI vs 教科書が読めない子どもたち/新井紀子

ビジネス

 こんにちは、れもんです。

 みなさんはAIについてどの程度知っていますか?

「AIによって仕事が失われる」「AIは危険だ」「AIによって社会は豊かになる」などと人によって知っていることは違うと思います。

 今回は、そのようなAIと人間が共存していくためにはどうしたらいいのかということについて書かれた

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」をご紹介したいと思います。

~このような人におすすめ~

  • AIの存在を知り、自分の将来が不安になった人
  • AIと共存していくために何が必要か知りたい人
  • AIができること、できないことについて理解したい人

大まかな内容

 この書籍では、はじめにAIについての歴史の話から始まり、作者の新井さんが参加した

「東ロボくん」のプロジェクトを取り上げて、AIの可能性と限界について説明されていました。

 その後、AIとこどもたちの能力の比較を元に、今後、AI到来によって起こりえる悲劇について話が展開されています。

得られる知識

 まず、この書籍を読むことで得られる知識について簡単に紹介していきたいと思います。
 以下の通りです。

  • AIの可能性と限界について
  • AIと共存していくために求められる力
  • AI到来によって起こりえる悲劇 など

 本記事では、その中でも個人的に印象に残った「AI到来によって起こりえる悲劇」について一部触れていきたいと思います。

印象に残ったこと

 この書籍の後半では、AIとこどもたちの能力を比較したデータを根拠に、

作者が予想した「AI到来によって起こりえる悲劇」について話が展開されていました。

 その中で、印象に残った文章がありました。
 それがこちらです。

 企業は人手不足で頭を抱えているのに、社会には失業者が溢れている―。

 折角、新しい産業が興っても、その担い手となる、AIにはできない仕事ができる人材が不足するため、

新しい産業は経済成長のエンジンとはならない。

AI vs 教科書が読めない子どもたち p.273

れもん
れもん

AIによって仕事が減っても、
また新たな仕事が生まれるから問題ないんじゃないの!??

 私はAI到来について、あまり深刻なことだと認識していなかったため、非常に驚きました。

 IT革命によって、職を失った人がいる一方で、システムエンジニア・Webデザイナー、Youtuberなどの新たな仕事が生まれたように

 新たな雇用が生まれるため、そこまで大きな問題ではないと考えていました。

 しかし、AI到来について、上記のように楽観的に考えている場合ではないということですね。。

 AIは2018年時点で、MARCHの合格圏内の実力をつけています。それはなんと、大学進学希望者の上位20%にも値するレベルです!!

 このままでは、作者が予想していた
「失業者が溢れる世界線」になることが容易に想像できてしまいますね。。

AIと共存するために

 先ほどは、「AI到来によって起こりえる悲劇」について簡単にご紹介しました。

 多くの人が職を失ってしまうため、あまり楽観的に考えている場合じゃないということですね。

 「それならどうしたらいいの!!」
そう思う方が少なくないと思います。

 結論、AIが苦手とする能力を身に着けることです

 「そんなことかよ」「それくらい考えたら分かる」
そう思う方もいらっしゃると思いますが、その気持ちは一度胸にしまってください(笑)。

 AIは、大量のデータを取り入れて、そのデータを元に計算して、行動するという行動パターンがあります。

 逆にいえば、データにないことは計算できないため、行動できないのです。

 そのような特徴をもつAIが苦手とする能力はどのようなものでしょうか?

 ぜひ一度考えてみてください。

 そして、「考えてみても分からない」「考えてみたけど、他にもどんな能力があるか知りたい」

と思えた方はぜひ、実際に書籍を読んでみてください。

おわりに

 いかがでしたでしょうか?

 今回は、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」をご紹介いたしました。

 個人的には、AIがどの程度まで発達しているのかについての話も具体的な例がたくさん挙げられており、興味深かったです。

 「AIについてもっと詳しくなりたい」「AIに負けないように自分を高めたい」

と考える方は、実際に書籍を手に取ってみることをおすすめします!

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井紀子 | 2018年02月02日発売
Verified by MonsterInsights