〔書評】任せるコツ/山本渉

ビジネス

こんにちは!

みなさんは人に上手に仕事を任せることはできますか?

上手にというのは、単に丸投げするのではなく、相手の意欲を高めつつ任せるということです。

今回は、上記のような人に任せる上で、役に立つコツを取り上げた本をご紹介したいと思います!

大まかな内容

 まずは、簡単な内容と目次の紹介から始めたいと思います。

 

内容

 大手マーケティング会社のジェネラルマネージャー兼、
部長を束ねる統括ディレクターとして、

年間100近いプロジェクトを人材に依頼してきた筆者による、
正しい仕事の依頼(丸投げ)方法を徹底解説!

・目次

  1. 第1章「どう頼むか」にはコツがある
  2. 第2章「誰に頼むか」ですべてが決まる
  3. 第3章「丸投げ」の前後にあるもの
  4. 第4章 時代に合った任せ方
  5. 第5章 それでも「任せられない」人に
  6. 第6章 育成の真髄
  7. 第7章 任せる技術は褒める技術
  8. 第8章 モチベーションの上げ方「4+1」
  9. 第9章 任せて最高の成果を出すために

以上の9章から、構成されています。

特長

 本書では、「任せる」というテーマについて取り上げられていますが、
単に押し付ける小手先のテクニックではなく、

 さらに高次元である、相手に達成感を与え、成長へ繋げようとする伝え方について書かれているのが特長です。

 そのため、「任せる」ことに加えて、組織を活性化させるための「人材育成」についても深堀りされています。

印象に残ったこと

 私はこの書籍の頼るコツの中で、「意欲創出」が特に印象に残りました。

 筆者は、仕事を受ける側はすべての仕事を面倒と思っている
という前提から、以下のように考えています。

やってみようと思ってもらう意欲を、依頼する側がつくりだす必要があります。

そのためには、「感謝される」「褒められる」「自分しかできない特別感」の3つがポイントです。

「任せるコツ」/山本渉 p20-21

 確かに、普段から一日びっしりと働いていて、そこに+αで仕事を依頼されると、

業務量が増えるため、面倒と感じてしまう人が多いのは納得できます。

 ただ単に「仕事をやっといて」と頼まれると、「なぜ自分がやらないといけないのか」と感じると思います。

 しかし、「いつもありがとう。助かっているよ」と言われたり、「仕事が丁寧な○○さんだから、お願いしたい」と言われるとどうでしょうか?

 伝えられた人のやること自体は変わりませんが、モチベーションは全く異なる結果になるのではないでしょうか。

 後者の依頼を受けた方は、「嬉しい、また認められたい」という想いや「力になりたい」という気持ちに繋がると思います!!

一言付け加えるだけで、受け手のモチベーションを高められるので、
自分も取り入れてみたいと思いました。

モチベーションを高めるには

 上記の「意欲創出」の話から、依頼においてモチベーションを高めるには
承認欲求を満たす」ことが大事だと感じました。

他者から自分は認められている。期待されている」という感覚ですね。
「感謝」「褒められる」「特別感」はすべてこの感覚に通じていると思いました。

 確かに、マズローの五段階欲求でも、他者から認められたいという「承認欲求」の上に、挑戦してみたいという「自己実現欲求」がありますもんね。

 まずは「相手を認めてあげること」。そこから始めてみるといいでしょう。

 大前提として、適切に評価することが大事です。

そのため、信頼関係を築き、他者を理解しようとする姿勢が問われますので、その点は押えておきましょう。

おわりに

 いかがでしたでしょうか。

 私は「任せるコツ」の書籍を読んで、一言付け加えることの大切さを学びました。

お互い気持ちよく、働くためには少し工夫する必要があるのですね。

 今回の記事で取り上げた「意欲創出」のほかにも、「目的の明確化」など依頼する上で役に立つ有益な情報がありました。

 上手く人を頼ることができない、言葉で伝えるのが苦手という方にはおすすめです!

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 

任せるコツ
山本 渉 | 2023年07月07日発売 |

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